アパートの鍵 続きページ
鍵の構造は比較的簡単で、専用の道具があってノブを回すと引っ込む部分の位置が正確に分かればわりと簡単に開けられますが(実際に専門家である鍵屋さんやドロボーはいとも簡単に開けてしまいます)、普通はそんな道具はありませんし、ロックするための機構、出入り動作をする部分の位置がどこかはっきりと分かりません。
ロックアウトされた時には、その場に何も持っていないのが普通です。
携帯電話を持っていればまだしめたものですが、そうでない時はご近所の助けを借りるしかありません。そこで来てもらう鍵屋さんですが、ここで注意が必要です。
携帯電話で会社の人や友人に頼むにしても、お隣の人に頼むにしても、意外と知られていないのがこういう時に来てもらう鍵屋さんに悪徳業者が多いことです。
イエローページに出ている鍵屋さん(Schluesseldienst)の項目の最初のページの方に出ている大き目な広告が特に要注意です。それらの大きな広告は、法の網を潜り抜けたしたたかな悪徳業者のものです。
そういうところのサービスを受けますと、ただ単にアウトロックの解除をしてもらうだけで200ユーロ~400前後の請求を受けます。ひどい例では、800ユーロというケースもありました。
単純なアウトロックの場合(ただ単に鍵を持たずに外側でドアを閉めてしまった場合)、普通は40~60ユーロくらいの実費しかかかりません。
そういう会社の場合、まずサービスマンが到着した際には、そこの住人であることを証明するために身分証明書とその住所の住民登録証の提示などを求められるのはいいのですが、そのサービスマンがこれから行うことに対して費用の請求を一切断らない書類というものがあり、それにサインをしたら最後、法外な費用を請求されてしまいます。
サインをしてしまった場合、その費用がどんなに非常識であっても、弁護士でも救うことができず、合法となってしまいます。
そういう悪徳業者は全国レベルでそのビジネスを展開しており、サービスマンは失業中の元鍵屋さんが多く雇われています。
費用請求などは組織的に本部で行っています。お仕事を始める前にサインをしてしまうと、相手に法外な請求も認めてしまうことになりますので内容不明なものには決してサインをしないで下さい。
28.04.12.EK