各祝日・お祭りの詳細
*印は祝日(お休み)ではなく記念日、あるいは州によって違う祝日です
1). Neujahr (ノイヤー) 新年
毎年1月1日
1月1日の00:00時には、多量の花火が各家庭の庭や通りで打ち上げられて新年の始まりが祝われます。その花火の量のすごさは、ちょっとした高台に登ると地平線360度、どの方向も15分間ほど明るくなるほどで一見の価値があります。
ドイツの新年には日本のようなお正月祝いはなく、1月1日のみ祭日となります。つまり1月1日が日曜日の年は、1月2日から仕事が始まります。
ドイツのロルちゃんによる、ドイツの大晦日・新年、花火の様子説明ビデオ (083)
2). Weiberfastnacht (ヴァイバーファストナハト) *
ローゼンモンターク の前の週の木曜日はWeiberfastnacht(ヴァイバーファストナハト)。ドイツでは女性の無礼講が許される日です。男性のネクタイを、はさみで切ってしまうなどということも許されている日です。町でドイツ人女性にネクタイを切ることをせがまれて逃げるのは日本男児の恥。ドイツ人男性もその日はわざと不要なネクタイをして会社に行きます。もしその日間違って高価なネクタイをして行ってしまったら、ネクタイをこっそりと外しておきましょう…)
今後のヴァイバーファストナハト:
2014年2月27日(木)、2015年2月12日(木)、2016年2月 4日(木)、
2017年2月23日(木)
3). Rosenmontag (ローゼンモンターク) バラの月曜日 *
Weiberfastnacht (ヴァイバーファストナハト) の次の月曜日
毎年11月11日午前11時11分からスタートする、Rheinland地方で行われるカーニバルのクライマックスの日となります。デュッセルドルフ市やケルン市では各界の話題の人物の巨大な模型などを乗せた数多くの山車(だし)や音楽隊などが町のメイン通りをパレードして回ります。公的に認められた祝日ではありませんが、デュッセルドルフやケルンの周辺の多くの企業が休業し、多くの商店も半日営業などになります。
その前の週の木曜日はWeiberfastnacht(ヴァイバーファストナハト)。ドイツでは女性が男性のネクタイを、はさみで切ってしまうことが許されている日です。町でドイツ人女性にそれをせがまれて逃げるのは日本男児の恥。ドイツ人男性もその日はわざと不要なネクタイをして会社に行きます。もしその日間違って高価なネクタイをして行ってしまったら、ネクタイをこっそりと外しておきましょう…)
これがドイツのカーニバルだ!
必見、ロルちゃんのドイツのカーニバルレポート 1、 レポート 2
4). Fastnacht (ファストナハト) *
四旬節の断食の前に行われる、ラテン語で肉にお別れを告げると命名されたお祭りです。断食が始まる前に、思いっきり騒いでおこうというものです。Rosenmontag(ローゼンモンターク)がそのクライマックスの日となりますが、女性が変装をしたりして町に繰り出して騒ぎます。最初の木曜日は、男性が女性からネクタイを切られても文句は言えませんので、念のために処分しても良いようなネクタイを付けて仕事に向かいましょう。
5). Aschermittwoch (アッシャーミットヴォッホ) *
灰の水曜日 毎年2月~3月
復活祭の46日(日曜日を除くと40日)前の水曜日で四旬節(*)の始まりの日。この日、信者の額には司祭により灰で十字の印が付けられます。人間は死ぬと灰になると同時に、灰は昔石鹸の代わりに使われていたので浄化や清めといった意味で使われました。
*四旬節は40という数字を意味します。40という数字はキリスト教において、イエスキリストの洗礼後の40日間の断食やモーゼとその民の40年間の荒野の彷徨などの重要な意味を持っています。
6). Karfreitag (カーフライターク) 聖の金曜日から、
7). Ostermontag (オースターモンターク/復活祭の月曜日) までの
8). Oster (オースター) イースター・復活祭 毎年3月~4月
イエス キリストが十字架にかけられて亡くなってから三日目に復活したことを記念したのが復活祭、Ostern(オーステルン、英語でEaseter/イースター)です。
Karfreitag(カーフライターク/復活祭の金曜日)から、Ostermontag(オースターモンターク/復活祭の月曜日)まで土日をはさんで4日間がお休みとなります。春分の日の後、最初の満月の次の日曜日をはさむ金曜日から月曜日までがそれにあたりますので毎年日付が変わります。
色を塗ったゆで卵(Osterei/オースターアイ)やチョコレートでできたウサギ(Osterhase/オースターハーゼ)がシンボルとなりますが、雛は卵を破って出てくるので、そしてウサギはその目が三日月を思い起こさせ、三日月はもし欠けて見えなくなってもまた新月や満月となって再び現れるので共に復活を意味しています。
9). Maifeiertag (マイファイアーターク) メーデー
毎年5月1日
労働者が統一して権利要求と国際連帯の活動を行う労働者の日、"Labour Day"。元々は、5月祭を意味して夏の訪れを祝う祭りがヨーロッパ各地で催されて労使双方が休戦して共に祝うのが習慣だったものがその後メーデー(労働者の日)となりました。
10). Muttertag (ムターターク) 母の日 *
毎年5月の第2日曜日
日本と同じようにドイツでも毎年5月の第2日曜日が母に日頃の感謝を伝える母の日です。同じヨーロッパでも国によっては多少日付がずれているところがあります。
11). Christi Himmelfahrt (クリスティー ヒンメルファート ファート)
キリスト昇天祭 毎年5月~6月
復活したイエス・キリストが昇天した日を祝う祭りで、毎年復活祭後6番目に来る木曜日です。
12). Pfingstmontag (プフィングストモンターク)
聖霊降臨祭(せいれいこうりんさい) 毎年5月~6月
イエス キリストが復活して昇天した後、120人集って祈っていた信徒たちの上に神からの聖霊が降りたことを祝う祝日。新約聖書に書いてあるもので、五旬節(ごじゅんせつ)、五旬祭(ごじゅんさい)と呼ぶ教派もある。
13). Heilige Drei Könige (ハイリゲ ドライ クーニゲ) 東方三賢人
毎年6月1日
イエス キリストが生まれた時に、東方から三人の占星術の賢者がやってきて、キリストを拝んで贈り物をしたとされる日。
14). Fronleichnam (フロンライヒナム) 聖体の祝日
復活祭の60日後に行われるカトリックの行事の祝日です。ラテン語を直訳するとキリストの聖体。キリストの聖体を尊いものとして敬う日です。復活祭同様毎年日付が変わります。
15). Friedensfest (フリーデンス フェスト) 平和記念日
毎年8月8日
30年戦争(1618年~1648年)の終了を記念した日です。1650年から毎年8月8日にBayern(バイエルン)州のAugsburg(アウグスブルグ)市のみで休日となり、それによりAugsburg市はドイツで最も祭日の多い市となります。
16). Mariä Himmelfahrt (マリア ヒンメルファート) 聖母の被昇天 *
カトリックにおける、聖母マリア様がその人生の終わりに被昇天したことを祝う日です。自身で昇天したイエス キリストに対して、人間であったマリア様は被昇天、つまり天に上げられました。
17). Tag der Deutschen Einheit (ターク デア ドイチェンアインハイト)
ドイツ統一記念日 毎年10月3日
戦後東西に分かれていた両ドイツが1990年10月3日に再統一したことを祝う建国記念日です。
ドイツのロルちゃんによる、ドイツ再統一の説明ビデオ (169)
18). Octoberfest (オクトーバーフェスト)
9月末~10月上旬
毎年9月末から10月の始めまで、ミュンヘンで行われる世界最大級のビール祭りです。この時期には、大型移動遊園地も隣接して作られ、数千人は入ると思われるビールのメーカー別の巨大ビアホールが10以上も現れます。期間中、世界中から何百万人もの訪問者が訪れ、その誰もが大型ジョッキでビールを飲みます。
夜行でオクトーバーフェストに行く?!
例えばデュッセルドルフを23:13に出発するCNL(City Night Line)419に乗ると、乗り換えなしで翌朝7:10にミュンヘンの中央駅に到着します。つまり寝ている間に600km以上を移動して、早朝ちょうど目がさめたらオクトーバーフェストのミュンヘンの中央駅に到着しています! 朝はゆっくりと市内観光などをして、午後からオクトーバーフェスト! 帰りはCNL418でミュンヘンを22:47に出発してデュッセルドルフには翌朝の7:22着。CNL418と419は毎日運行。詳しくはこちらで調べられます。
19). Reformationstag (レフォルマツィオーンスターク) 宗教改革記念日 *
毎年10月31日
プロテスタントの始まりを作ったドイツ人、マルチン ルターが宗教改革を開始したことを記念する祝日です。多才なマルチン ルターは、旧約聖書、新約聖書をドイツ語に訳して多くの信者に大きな影響を与え、数多くの賛美歌を作ったりしました。
マルチンルターも性欲は罪であると考えたようですが、結婚することによってそれを正当化できるとして自らキリスト教ではご法度とされていた結婚をしました。よって今日でもプロテスタントの牧師さんは結婚ができますが、カトリックの神父さんは一部を除いて妻帯が許されていません。
20). Allerheiligen (アラーハイリゲン) 諸聖人の日 *
毎年11月1日
全ての聖人と殉教者を祝う祝日。アメリカでは諸聖人の日の前夜祭であるハロウィン(Halloween)の方が盛んになりました。
21). Allerseelen (アラーゼーレン) 死者の日 *
毎年11月2日
カトリック系の教会で毎年11月2日、死者をしのぶ日です。
22). Martinstag (マルティンスターク) 聖マルチン祭 *
毎年11月11日
プロテスタントを始めたマルティン・ルターが、両親からマルティンと名づけられる元となった人物がいます。時はローマ帝国時代、現在ではハンガリーとなっている地域で司教だったMartin von Tours という人物がまだ兵士だった頃、雪の中でこごえていた裸に近い物乞いに自分のマントを与えました。
その夜、夢の中にそのマントをまとったイエス キリストが現れてMartin von Toursに感謝したというお話が残っているそうです。彼ははその善行を認められて司祭になることを求められていたものの、本人がそれを嫌がって逃げ、ガチョウ小屋に隠れていたのですが、ガチョウが騒いで見つかってしまって司祭となりました。
ドイツではこの日にガチョウに対してその罰としてガチョウ料理を食べる習慣があります。この季節にドイツレストランではガチョウ(Gans/Gaense) の料理がメニューに出てくるのはそのためです。ドイツの幼稚園ではこの日、前もって作っておいた提灯のようなものを、各園児が持って町の中を歌を歌いながら歩き回ります。
ドイツのロルちゃんによる、聖マルティン祭のビデオ (076)
23). Buss- und Bettag (ブースウントベットターク) 贖罪祈祷日 *
毎年11月
プロテスタント(evangelisch/エヴァンゲーリッシュ)の祝日です。直訳するとBußeは罪、悔い改め、償い、Bettagは祈りの日となりますが、過去に犯した罪がなくなるということではなく、罪を悔い改めて神の道へ心を向けることを意味します。
毎年Ewigkeitssonntag/Totensonntag(エービッヒカイツゾンターク/トーテンゾンターク)死者慰霊日(日)の前の水曜日、つまり第一アドベント日曜日の11日前の水曜日となるので日付が変更します。
24). Totensonntag (トーテンゾンターク) 死者の日曜日 *
Ewigkeitssonntag (エーヴィッヒカイツゾンターク) 永遠の日曜日
プロテスタント系の教会で死者をしのぶ日で、Advend (アドヴェント)の前の日曜日です。
26). Nikolaus (ニコラウス) 聖ニコラウスの日 *
毎年12月6日
サンタクロースのモデルになったとされる、聖ニコラウスの日です。ドイツでは、1年の間いい子にしていた子供が、ニコラウスからプレゼントをもらいます。聖ニクラウスが、オランダ語を経由してイギリスに伝わる際に、オランダ語の聖ニクラウス (Sinterklaas) からサンタクロースになったとも言われています。
オランダではクリスマスにサンタクロースからプレゼントをもらう代わりに、この日にプレゼントをもらい、ドイツではクリスマスには大きなプレゼント、ニコラウスの日には小さなプレゼントをもらいます。
ドイツのロルちゃんによる、ニコラウスとニコラウス市説明ビデオ 055
情報源を調べれば調べるほど沢山の説が出てくるから、最終的にこの問題が明確にならないのだが、1931年のコカコーラのCMキャンペーンのサンタクロースが今の赤いコート、赤い帽子等などを着るようになったというのは確実の様。今現在も、コカコーラ社の広報部に聞いてみたら、自社のCMは今のサンタクロースの由来となっているというのが彼らすら認めている、というか、主張している...
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27). Weihnachten (ヴァイナハテン) クリスマス
毎年12月25日、26日
ドイツのクリスマス(イエス・キリストの降誕(誕生)を祝う祭)です。毎年12月25日と26日が祝日となります。
ドイツのロルちゃんによる、ドイツのクリスマ・アドヴェント説明ビデオ (053)
ドイツのロルちゃんによる、ドイツのクリスマスツリー(市場)説明ビデオ (081)
28). Silvester (ズィルヴェスター) 大晦日
毎年12月31日
一年の最後の日、日本の大晦日ですが、公の祭日ではありませんので、スーパーや商店などは営業していますが(一部午前中のみ)、営業日としない企業(オフィース)がほとんどです。
24:00時には、たくさんの花火が各家庭の庭や通りで打ち上げられて新年の始まりが祝われます。その花火の量のすごさは、ちょっとした高台に登ると地平線360度、どの方向も15分間ほど明るくなるほどで一見の価値があります。
ドイツのロルちゃんによる、ドイツの大晦日・花火の様子説明ビデオ (083)
29). Schützenfest (シュッツェンフェスト) 各町の自衛団祭り *
毎年春・秋
各町ごとの自衛団によるお祭りの日です。警察などがまだ存在しなかった中世の頃、町を襲う盗賊などに対して各町では自衛団が結成されて活躍していたそうです。その自衛団が年に一度射撃の腕を競ったりしてお祝いする記念日です。5月頃に行う町もあれば、9月頃に行う町もあります。
HannoverとNeussのシュッツェンフェストは規模が大きくて一見の価値があります。70以上の複数の自衛団で行われるHannover の方は、マーチに参加する人数が1万人にもおよび、その長さは10km以上。訪問者数は毎年100万人を超えてシュッツェンフェストの規模としては世界一。Neussの方は単一の自衛団で行われるものとしては世界最大です。Neussのシュッツェンフェストは毎年8月の最後の週末に行われます。
ドイツのロルちゃんによるシュッツェンフェストのビデオ (111)