暖房(Heizung/ハイツング)が暖かくならない

昔のドイツと比べれば、温暖化でかなり暖かくなったとはいえ、それでも寒いドイツの冬。もし暖房が暖かくならないと大変つらい思いをします。暖房のメンテは大家さん側のお仕事なのでちょっとやっかいでもあります。

 

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理由はいろいろありますが、原因を突き止めるのにはまず何で暖めているか、つまり燃料が何であるかはお分かりになるでしょうか?

 

ドイツの暖房は、ガス、オイル、電気などがありますが、例えば下記のようなタイプの場合、長い間メモリをゼロにしておくと、暖かくなるまでかなりの時間がかかるタイプがあります。このタイプの場合、冬の間に長く留守をする時でも2(夜間暖房)のメモリに合わせておきます。

1~5までのメモリのタイプが多く、1が弱、5が強です。アパート内のどの部屋の暖房も冷たい場合はボイラー自体、あるいはボイラーからアパートまでの間に問題があることになりますが、もしある特定の部屋の暖房だけ暖かくならない時によく起こっているのが、赤丸印のところの内部にある弁がこびりついてしまっていることです。

 

弁は内部にあるので外からは見えませんが、この場合はとんかちなどの先が硬くてちょっと重みのあるものでその部分を軽く数回たたくと弁のつまりが取れて解消されます。

暖房器具の中に空気がたまってしまうことも頻繁におきます。そうなると、暖房器具の中の熱水が循環しにくくなって暖房機の温度が低くなってしまいます。

 

写真のように、暖房機の端っこにネジ穴が見えますので、専用ネジ(*1) を使ってエアーを抜きます。

 

左に回すと、エアーと共に熱水(*2) が出てきますので、エアーが出ないで熱水だけ出るようになったら終了です。バケツか雑巾などを用意してください。ほんの数秒で終わります。


*1  暖房器具エアー抜き専用ネジ = Entluftungsschluessel
Bauhaus等のホームセンターで売っています。

 

*2 この熱水は、地下室などに置いてあるセントラルヒーティングのボイラーで温められますが、このお水が不足しても暖房能力が下がってしまいます。例えば水抜き作業で水を抜き過ぎてしまうと水分量が不足しまいます。この水分量チェックは普通、管理人さんや大家さんが定期的に行ないます。

 

どうしても分からない場合は、まずはお隣近所に相談するのも方法ですが、最後は管理事務所か大家さんに連絡することになります。

 

上の二つの方法でもヒーターが温かくならない時は、システム内の熱水が不足していることがあります。この熱水は地下室などに置いてあるセントラルヒーティングのボイラーで温められますが、このお水が不足しても暖房能力が下がってしまいます。

 

例えば水抜き作業で水を抜き過ぎてしまうと水分量が不足しまいます。この水分量チェックは普通、ボイラーがセントラルヒーティングで地下にある場合は管理人さんや大家さんが定期的に行なってくれます。アパート内にボイラーがある場合は自分で行います。方法は、管理人さんや大家さんと確認して下さい。

キッチンや浴室、地下に設置してある大きなボイラーは、そのアパート中の暖房と温水を供給していることが多いのですが、一定の期間でシステムの中のお水が不足してくることがあるので給水が必要です。

ボイラーは、各部屋の暖房器具(各部屋に設置されている暖房機器)と結ばれていて、ボイラー  配管  暖房機器  配管  ボイラー とつながっていますが、それらはボイラーで温められた温水で常に満たされるようになっています(各部屋の暖房で調節できます)。

普通はそのボイラーのどこかに(フタを開けると見える場合が多いです)、メーターが見つかります。そのメーターは、ボイラーを含む暖房装置全体の水の量(水圧) を示しています。

グリーン色の範囲に針がある場合はOK ですが、グリーン色のレベルをはみ出て黄色や赤のゾーンを針が示している場合は水圧が低い(水が少ないことになります。

その場合は水を補給する必要があります。水が少ないと(水圧が低いと)、理想的な温かさが得られないことがあります。アパート内のボイラーの場合、ボイラーの下側の方はどこかにホースをつないで水を補給するためのつなぎ場所があります。

キャップが付いていることがあるのでまずはそれを回して外します。そしてそこと水道の蛇口とをホースでつないで水を補給します。

水道の蛇口とボイラーの下側の部分をつなげる以外にも、水道の蛇口と暖房機器を直接ホースでつなぐ場合の二通りの方法があります。